数ヵ月後、担当の先生が変わりました。
って言うか、多分、院長先生の担当の曜日にいけなくて、違う曜日に行ったら違う先生だったんだと思います。
そしたら、その先生、
「学校にもつけて行った方がいいな。体育のある日だけは、はずして行っていいよ。」
って・・・・。
何を言う~!?
母は、
「そうですよね。家にいる時だけじゃ意味ないですよね。」
とか言っちゃって!!
マジですかー?
ほんとに、この姿で外に出るのですか?
私の青春は終わった・・・・(この時、中学1年生)
その日の日記に、
『院長先生の手はあったかくて大好きだけど、新しい先生は手が冷たい!嫌いだ!!』
とか、かなり理不尽なことを書いた記憶があります。
仕方なく、学校へコルセットつけていくことになりました。
親が、学校の先生に説明してくれたけど、先生も、こんな装具つけてる子初めてだったから、ちょっと戸惑っている様子でした。
クラスのみんなには、先生が説明してくれました。
「ちょっと不自由なことがあるかもしれないから、助けてあげてね」
みたいなことを言ってくれたような気がしますが、
『別にどこも不自由じゃねーし。本人きついだけだし。あ、でも私にぶつかると痛いぜ。』
とか思って、恥ずかしい気持ちをごまかしていました。
友達は、みんな、見てみぬふりをしてくれて、私にとっては、それが一番ありがたかったです。
意外とめんどくさかったのが、他の先生たち。
さすがに、見てみぬ振りをする先生は少なくて、だいたい、
「ムチウチ?」
と聞かれました。
ぱっと見、首の部分しか見えないからね。
一度、テストの返却で前に取りに行ったときに、あまりに悪い点数だったのかなんだったのか忘れたけど、とにかく先生が私のお尻をペンッと叩いたんですよ。
そう、普通なら、ペンってなるのに、私の場合、コツン!って音がして、先生びっくりしてました。
へ~んだ。私のお尻は固いんだい!!
そんなこんなで、見事に学校デビューを果たしたわけですが、なんと、そのうち、体育のある日もはめて行って、体育の時間だけはずしなさいということに・・・。
その頃は、はずすのは出来るけど、ちゃんとはめることが出来なかったので、体育の時間の前にはずして、コルセットは大きな風呂敷に包んで、教室の後ろのロッカーの上に寝かせておきました。
たまーに、誰かが、
「なにこれ?」
と、覗いてみたりして、
『あ・・・そっか・・・やばっ』
と逃げていくことがあって、恥ずかしいやら、申し訳ないやら・・・・。
保健室で預かってもらえば良かったんだけど、保健室がある校舎って、2~3年生の校舎なので、そこまで行くのがイヤだったんですよね。
出来るだけ、人目に触れたくなかったんです。
そして、はずしちゃった日は、それを抱っこして持って帰るんですよ。
ちょー荷物。
で、そういうのもめんどくさくなって、いっそのこと自分ではめてしまえ!と、一人装着の練習をして、体育の時間の前にトイレではずして、体育後もトイレではめるようにしました。
かれこれ、1年半ほどのコルセット生活でした。