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側湾症体験記
2.整形外科での治療
2-1 手術は怖いよ

紹介してもらった病院へ行き、レントゲンを撮ったり、肺活量の検査をしたりしました。

その病院は、総合病院なんだけど、院長先生が整形外科医で、私の担当も院長先生でした。

大きい病院だけあってレントゲンは、全身が一枚で見れる大きなのが撮れるんです。
ちょっと感動♪

でも、看護婦さんが、その大きなレントゲンをぴろ~んって持って廊下を歩いてきて、私の中身をみんなに見られているような気がして、ちょっと恥ずかしかった・・・(^_^;

で、診察結果は、装具(コルセット)の装着で、様子を見ましょう。
とのこと。

「手術はしなくて大丈夫ですか?」
と母が聞くと、

「手術は怖いよ。
頭と骨盤に、引っ掛ける金具を埋め込んで、上と下から引っ張るんだよ~。」

と・・・。

そ、それは怖い・・・(T_T)

しばらく引っ張って、ある程度真っ直ぐになったら、今度は背骨を金具で固定するんだそうです。

母は、手術はできればしたくないと思っていたようです。
背骨を直接いじる手術で、もし神経でも傷つけたら大変だ(>_<)と・・・。
でも、手術しないとダメだとなったら、覚悟を決めるしかない、と、ものすごいドキドキしていたとのこと。

先生が、今のところ内臓も大丈夫そうだし、手術は最終手段として考えましょう。と言ってくれたので、涙が出るほどホッとしたらしいです。

私は、あんまり深く考えて無かったですね。
手術しなくちゃだめと言われれば、怖いな~と思いつつもやっただろうし、コルセットしましょうと言われたから、はめてたし。
子供だから、自分で手術はイヤだの、コルセットがイヤだの言える立場じゃないと思ってたんですね。

今は、やっぱり手術しなくて良かったな、と思います。

だって、ほんとにどこも痛くないし、何でもできるのに、手術をしたらいろいろ出来ないことが増えちゃったんじゃないかと思って・・・。

手術して背骨を固定しちゃったら、今よりもずっと上半身の動きが悪くなってるはず。スノボとか、ボディボードとか、ダンスとか出来なかったかも知れないし。

でも、やっぱり外見的なことで、背骨は真っ直ぐな方がいいな~と思ったり、

今はいいけど、もっとおばちゃんになった時に、腰が痛くなったり、歩けなくなったりするようなら、若いうちに手術でどーんと治しちゃった方が良かったかな? と思ったり、

いや、でも、金具を埋め込むと、長い間にそれと体が合わなくなることもあるんじゃないか?そしたら、すごい痛そう・・・もう一度手術しましょうってのもとってもイヤだし・・・

と、今でもいろいろ考えてしまうのが正直なところです。