側弯症になったのは、誰のせいなんでしょうか?
誰のせいでもありません。
親は、もっと姿勢を気を付けてみてあげれば、とか、小さいころから左右対称の運動をさせておけば良かったのかな?とか、もっと早く気づいていればこんなに曲がらなかったかも知れないのに…など、とにかく子どもの背中が曲がってしまったのは自分が悪いみたいに考えてしまうものです。
そして、本人も、姿勢が悪いって怒られたときにもっとちゃんと気を付けていれば良かった、とか、なんで自分の体がこんなに曲がるまで気づかなかったんだろう?とか、何がいけなかったのかをいろいろ考えてしまいますね。
ついには、自分は何も悪いことをしていないのに…神様のバカッ!!
と、神様のせいにして現実逃避したりします。
私も、そう思っていました。
神様には大変申し訳ないですが、それで良いんだと思います。
決して親のせいではないし、自分のせいでもないんです。
そして、なってしまったものは、もうしょうがないんです。
だから、これ以上悪くならないようにメンテをしながら、いかに充実した生活を送るかってことを考えるしかないのです。
私は、幸いどこも痛いところもなく、どんな運動もできますから、好きなことを多いに楽しんでいます。
ダンスなんかは、側彎症じゃなかったら、数倍上手にできるのにな~。ざんね~~ん。なんて、自分の練習不足の言い訳にしたりして…(^^;
私がフラダンスを始めたことを、母はとても喜んで、発表会は毎年見に来てくれます。
母は、『こんな曲がった体じゃ恥ずかしくて人前に出れない…』と引きこもってしまうのではないかと心配していたようなのですが、そんなご心配は一切必要なく、楽しく踊っています。
ただ、踊っている姿をビデオで見ると、体が曲がっているのはわかるので、逆に母が、『やっぱりあんなに曲がってる…』と気にしてしまうのではないか?と思うときもあります。
普通に踊ると、どうしても腰の振り方や手の揚げ具合が左右対称にならないので、できるだけ鏡を見て、対象になるように気を付けて練習しています。
それと、息子たちが側弯症になったのも、自分のせいだと思わないようにしてます。
母が、私と妹の側弯症のことを、本当に申し訳ない、とまるで自分が悪かったみたいに言うことが度々あります。
私は逆にそれがすごく申し訳ないと思ってしまいます。自分が側弯症になったことで、母につらい思いをさせているんだ、と。
だから、息子たちにはそういう気持ちにさせたくないんです。
確かに遺伝の要素もあって、それは申し訳ないと思うけど、私だってもらいたくてもらった遺伝ではないし、あげたくてあげたものでもないし。
顔やスタイルだって遺伝ですから、なんでこんな不細工に産んでくれちゃったか…とか思いつつ、太らないように気を付けたり、お肌のお手入れをするのと同じです。
もらっちゃったものはしょうがない。
それを、どう活かして生きるか!
それが問題なんです。