小学校5年生の時、学校の健診で、背骨の検査がありました。
縦と横に糸が張ってある、ツイタテみたいなの向こう側に、先生に背中を向けて上半身裸で真っ直ぐに立て!と言われ、「はずかし~」とかキャッキャ言いながら、順番に立っていきました。(もちろん男女別に保健室で。)
私を含め、数名残されて、
「ちょっと背骨が曲がってるみたいだから、様子を見るように家の人に言ってね」
とのこと。
健診カードの端っこに、鉛筆で、ちょびーーーっと、見えるか見えないかくらいのマークがつけられました。
そんなこと言われたって、背骨がどう曲がってて、どう様子を見ればいいのかなんてわからないし、親に言ったって、「ふ~ん。姿勢に気をつけなさいよ~」くらいな感じでした。
知らない ということは、恐ろしいものですね。
1年後に、同じ検査をした時には、
「大変だ!すぐに病院へ行きなさい!」
になっていました。
もし、5年生の健診の時、もうちょっと先生が詳しく説明してくれていたら・・・とか、
ちゃんと病院へ行っていれば・・・とか、
母は、今でも悔やんでいるみたいです。
側湾症の怖いところは、本人、痛くもかゆくもないところ。
全く普段どおりに生活できるし、自分の背中なんてそうそう見るものでもないので、気づかないうちに、湾曲がどんどん進行してしまうんですね。
こんなになるまでなんで気づかなかったの?痛くないの?
と、気づかないのがおかしい、みたいに言われることもありますが、ほんとに痛くもかゆくもなんとも無いんです。
知らないうちに、どんどん曲がっていて、気づいた時にはとんでもない事に!!
まるで、海で楽しく泳いでいたら、ひそかに近づいていたジョーズに、突然パックリ食べられちゃったような・・・・