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側湾症体験記
1.側湾症が見つかった
1-1 背骨がちょっとまがってるね~

小学校5年生の時、学校の健診で、背骨の検査がありました。

縦と横に糸が張ってある、ツイタテみたいなの向こう側に、先生に背中を向けて上半身裸で真っ直ぐに立て!と言われ、「はずかし~」とかキャッキャ言いながら、順番に立っていきました。(もちろん男女別に保健室で。)

私を含め、数名残されて、
「ちょっと背骨が曲がってるみたいだから、様子を見るように家の人に言ってね」
とのこと。

健診カードの端っこに、鉛筆で、ちょびーーーっと、見えるか見えないかくらいのマークがつけられました。

そんなこと言われたって、背骨がどう曲がってて、どう様子を見ればいいのかなんてわからないし、親に言ったって、「ふ~ん。姿勢に気をつけなさいよ~」くらいな感じでした。

知らない ということは、恐ろしいものですね。

1年後に、同じ検査をした時には、
「大変だ!すぐに病院へ行きなさい!」
になっていました。

もし、5年生の健診の時、もうちょっと先生が詳しく説明してくれていたら・・・とか、
ちゃんと病院へ行っていれば・・・とか、
母は、今でも悔やんでいるみたいです。

側湾症の怖いところは、本人、痛くもかゆくもないところ。

全く普段どおりに生活できるし、自分の背中なんてそうそう見るものでもないので、気づかないうちに、湾曲がどんどん進行してしまうんですね。

こんなになるまでなんで気づかなかったの?痛くないの?

と、気づかないのがおかしい、みたいに言われることもありますが、ほんとに痛くもかゆくもなんとも無いんです。

知らないうちに、どんどん曲がっていて、気づいた時にはとんでもない事に!!

まるで、海で楽しく泳いでいたら、ひそかに近づいていたジョーズに、突然パックリ食べられちゃったような・・・・