正面から見たときに真っ直ぐであるはずの脊柱が、側方へ曲がってしまう病気です。
側湾症には、大きく分けて2つの種類があります。
◆機能性側湾症(きのうせいそくわんしょう)
不良姿勢や腰痛などに伴い、一時的に湾曲するもの。ヘビ背とも呼ばれます。
◆構築性側湾症(こうちくせいそくわんしょう)
- 先天性側湾症 - 先天的または発育段階に生じた脊椎の異常によるもの
- 神経原性側湾症 - 脳や脊髄の異常によるもの
- 筋原性側湾症 - 筋肉の異常により正常な姿勢を保てないことによるもの
- 間葉性側湾症 - マルファン症候群にみられる
- 神経線維腫症
- 外傷性側弯症
- 特発性側湾症
特に多いのが、特発性側湾症で、成長とともに脊柱が側湾し捻れも加わります。
原因不明で、思春期に発症することが多く、女子は男子の5~7倍の割合で発症します。
湾曲の度数により、3段階に分けられます。
- 軽度…30度未満
- 中程度…30度以上50度未満
- 高度…50度以上
自覚症状が無いことがほとんどで、気がついたときにはかなり湾曲が進行していることが多いです。
外見では、肩や骨盤の高さ、肩甲骨の位置や高さが違います。中程度以上になると、背骨が湾曲しているのがはっきりわかります。
高度な側弯症になると、腰痛などのほか、胸郭の湾曲が大きいと、呼吸器系や循環器系に悪影響を与えます。
完治する治療法はありません。
中程度の側湾症には、進行を防ぐためにコルセット療法が用いられます。
高度の側湾症の場合は、手術を行うことが多いようです。
◇民間療法
整体、カイロプラクティック、ヨガ、マッサージなどで、腰背部痛などが緩和される場合があるものの、日本側彎症学会では、側湾角度の改善・完治に関して医学的な根拠は無いとの立場を取っている。
〔出典:Wikipedia〕
◇運動療法
日本側彎症学会は、運動療法や徒手矯正での改善は無いとしてるが、脊椎側湾症が原因の肉離れに悩まされていたウサイン・ボルトは、コーチらの指導で徹底的な筋肉の強化を行い、トレーニング中の怪我が減少した。
これは装具の代わりに体幹の筋肉で脊柱を矯正する考えであるが、スポーツドクターやトレーナーの管理下で厳しいトレーニングを継続する必要があり、一般人には困難な治療法である。
〔出典:Wikipedia〕