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側湾症体験記
3.磯谷療法
3-2 磯谷療法とは

磯谷療法とは、簡単に言うと、
股関節を歪ませている足のクセを治して、それを安定させる。
骨盤が真っ直ぐになれば体の歪みが改善されて、いろいろ痛かったところが治る。
というもの。

畳の部屋に、患者さんがマグロのようにごろごろ仰向けに寝て、そこへ先生が端から順番にやって来て、膝を曲げて股関節からくるっと回して伸ばす、といった操作を数回やります。
その人の歪みによって、左足だったり右足だったり、回数が違っていたように思います。

治療っぽい治療はこれだけ。
後は、その状態を保つために、数分休みます。

正座して、足を紐で固定して、そのまま上半身を後ろに倒した姿勢で15分ほど。
最初のころは、体が硬くて後ろに倒れないので、座布団をたくさんはさんで寝ます。だんだん慣れてくると座布団の枚数が減っていって、最後には、何も挟まずに寝れるようになる・・・みたいですけど、私は全然ダメで、いつまでも座布団5枚とかでした。

次は、椅子に座って15分。腰を伸ばして胸を張って座るんです。

そして、最後に、骨盤を安定させるため? 体の軸の筋力をつけるため? に、屈伸をします。
肩幅くらいのわっかにした紐を、身体の後ろから腕に通して、肘を引いて胸を張った姿勢で屈伸します。

屈伸は、家でもやるように指導されます。最低100回はやりなさいとのこと。

そして、股関節の歪み方によって、
普段歩く時、あなたは右に曲がってもいいけど左には曲がらないでね。
と言われます。

せっかく治した股関節が、元に戻っちゃうらしいのです。

で、左に曲がっちゃいけないけど、左に行きたい場合は、その場でくるっと右に1回転して方向転換するんです。

右OKの人と、左OKの人がいるから、みんなそれぞれいろんなところでくるくる回ってます。

中野の駅の改札前で、くるくる回ってたら、磯谷療法の患者さんです。

私は・・・その場でくるっと回るのが恥ずかしいので、すごい大きく遠回りをして改札にたどり着くようにしてました。

 

最初の頃は、毎日通って、1ヵ月後くらいに1日おき、3日おき、1週間に1度という感じに間隔をあけてきました。

治療はいつも流れ作業みたいな感じで、やってくれる先生も毎回違っていたので、どのくらいのタイミングで間隔をあけていいのか全然わからず、回りの患者さんに聞いて自分で判断したように思います。

最初だけ親と一緒に行き、それからは自分ひとりで通いました。
それがとっても楽しかったです♪
中野の商店街を見てあるいたり、新宿駅を探索したり。

コルセットをしないで歩き回れる開放感はサイコーでした。